『「自分はダメ」というところに落ち着いてしまわないこと』この言葉に、なんだか心がざわっとしませんか?
こんにちは。キャリア・セラピストAiです。
今日は、前回の記事の続きになります。
前回、記事の終りに、『「自分はダメ」というところに落ち着いてしまわないこと』という話をさせていただいたのですが、覚えていますか?
今日は、この言葉に心が反応してしまったあなたに、お届けしたいメッセージです。
前回の記事をまだお読みでない方は、ぜひ《コチラの記事》からお読みください。
6.「ダメな私」でいたい人
さて、早速、本題に入っていきますが、まず単刀直入に聞きます。
あなたは「ダメな私」でいたい人ですか?
それとも、「しっかり者の私」でいたい人ですか?
これ、どちらか一方というわけではなく、両方ともという人も、いるのではないかと思います。
どういうことかというと、
「しっかり者の私」であることを望む一方で、どこかで「ダメな私」でもありたいと思っていたり、
「ダメな私」であることを望む一方で、「しっかり者の私」でもありたいと思っていたり。
頭の中でそうありたいと望むだけでなく、実際に、相手によって、それぞれの自分を使い分けていることもあるかもしれませんね。
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7.「ダメな自分」であることを望む理由
心のどこかで、自分はダメじゃないんだって信じながらも、それでも、「ダメな自分」であることを望む理由とは、何なのでしょうか?
それは、ズバリ、「楽」なんですよね。
だって、「ダメな自分」だったら、失敗しても「やっぱりな」って傷つかずにいられるじゃないですか。
「ダメな自分」だったら、周りは、「しょうがないなぁ」って思って助けてくれるじゃないですか。
本来、別に、ダメなあなたじゃなくたって、時には失敗もするし、助けて欲しいことだってあるし、もちろん、実際に助けを求めて誰かに頼ったって良いはずなんです。
でも、あまりに自分に期待して、できなかったときのショック、そのショックから自分を守るため(そもそも、ショックを受けないようにするため)、
うまく人に頼る術を知らなくて、頼りやすい環境を自分の周りにつくるため、
そのために、自分に「ダメ」というレッテルを貼ってしまうのです。
それが、手っ取り早くて、傷つかなくて、楽な方法だから。
と、こんな風に書くと、もしかしたら、なんだか、責められているように聞こえる人がいるかもしれませんが、そんなことは全くありません。
そうやって、自分をダメ認定することで、心が救われることってあるから。
就活が苦しくて、苦しくて、自ら命を絶ってしまう人もいる中、それが自分を守る術なら、堂々と使ってしまいましょう!
一種の諦めが、必要なときもあると思うんです。
実際、私も、高校時代に自分の中に「ダメな自分」を作り出したことで、ずいぶん楽に生きられるようになりました。
中学生だった頃の私は、力を抜くという加減を知らずに、定期考査のときなどは、全ての教科に対して、気も力も抜くことができずに、いつも自分の中で100%と思える努力をして試験に臨んでいました。
それが、高校に進学してみると、今まで1教科だった「理科」が3教科に、「英語」が4教科に、「国語」が3教科に・・・
そうやって教科数が増える中、最初は、中学時代のスタンスを引きずって、全教科頑張っていたのですが、帰宅後、毎日、終わらない予習・宿題・小テスト勉強に追われて、テスト準備も満足にできず睡眠不足な日々。
定期考査前などは、ブラックブラックのガムと、カフェインの錠剤が強い味方でした。
でも、そんな日々を続けても、元々天才肌なわけでもない私は、教科によっては中学時代のような点数はとれなくなっていきました。
それで、私はどうしたかというと・・・
諦めたんですよね。
完璧にやろうとすることを諦めて、周りに優等生だと見られることもやめて、時には周りに対して、どこか「ダメな自分」を演じるようなこともありました。
これは、高校を卒業してから、中学時代に勉強の良きライバルだった友人と話していて、お互いに共感しあったことなんですけど、手を抜くことを知り、高校になって初めて知った「バカにされる快感」(笑)
なんて、楽なんだと思いました。本当に。肩ひじはって、ガチガチに固まってた心が軽くなった瞬間でした。
やるべきときはやるけど、手を抜いてしまう教科もあっていい。
「しょうがないな~」って、得意な友達に教えてもらう教科もあっていい。
先生に「どしたんなー(どうしたんだ!?)、もっと頑張れよー」って言われて、「エヘヘ」って笑って誤魔化す教科があってもいい。
全部を頑張れない自分っていうのは、それまでの自分からしたら、相当ダメな存在でしたけど、その存在を自分の中に認められたことで、想像以上に楽になったんです。
8.忘れないで欲しいこと
きっとあのまま、完璧であろうとすることを続けていても、どこかで心か身体に支障が出ていたのではないかと思います。
だから、必要なときは、そんな「ダメな自分」を選んで、自分を守るのもありだよって、私は心から思っています。
そして、そんな自分を嘆く必要もないよって。
ただ、1つだけ、忘れないで欲しいことがあります。
それは、今は、必要にせまられて、「ダメな自分」でいることを選んでいるかもしれない。
そう。でも、それは、「選んでいる」だけだということ。
今は、ちょっと疲れて、それを選んでいるあなたにも、いつか、頑張りたくなるときがくるかもしれない。
「ダメじゃない自分でいたい。ダメじゃない自分を増やしていきたい。」って思う日がくるかもしれない。
そんなときは、いつでも、選択し直せば良いんです。
とはいえ、長年のクセって、なかなか抜けません。
だから、自己肯定感があがってきて、自分に自信が持てるようになっても、ちょっとつまずくことがあると、すぐに「やっぱり私はダメだ」って、昔のあなたが顔を出すこともあると思います。
でも、そんなときは、「今の私は、「ダメな私」を選択しないんだ」って、地道に意識しなおすことを続けていけば、大丈夫。
私が、前回の記事で、『「自分はダメ」というところに落ち着いてしまわないこと』といったのは、そういうことです。
本当は、ダメな自分でいたくなくて、頑張りたいって思うときにまで、そんな楽な自分を安易に持ち出さないこと。
頑張っているときにだって、息抜きする日があってもいいんですけどね。
人生、ゼロか100かじゃ、しんどくなってしまうから。日によっては、70とか80でも、自分にOKを出せるようになること。
これも、苦しさから抜け出す秘訣です。
苦しくて、自分を守るために「ダメな自分」を選択している今も、
もう一度頑張ってみたくて、「ダメな自分」から脱しようとしている未来も、
いつも、あなたという存在は、ダメじゃない。
ダメだなぁと思う部分は、誰だってきっとあるけど、やっぱり、いつだって、あなたはダメじゃない。
そのことを、あなたの心に置いておいてください。
そして、今のあなたが選びたい「あなた」を、自分を責めることなく、選べるあなたでいてくださいね。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
この記事の執筆者

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キャリアカウンセリングを学び、国立大学での就職支援、 大手企業での人事教育の仕事を経験。その後、心・精神への興味から、カラーセラピーやヒーリングを学ぶ。
仕事だけでなく、子育てや趣味など「生き方」そのものが「キャリア」であると位置づけ、『より自分らしく、楽しく生きる人』を増やすため活動中。4歳の男の子のママでもある。
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