就活のプレッシャーにも、そして、新しい社会に飛び込んでいくときにも、負けたり折れたりすることのない強い心をつくるための、たった1つのシンプルな方法とは?
こんにちは。キャリア・セラピストAiです。
前回の記事では、あなたの中の「ある」に気づく方法をお伝えさせていただきましたが、それでも、まだ自分の中の不足や苦手ばかりに目が向いてしまうという、あなたに。
5回に渡り綴ってきた『就活のプレッシャーに負けない心のつくり方』の最後の記事として、今日の記事をお届けしたいと思います。
前回の記事をまだお読みでない方は、《コチラの記事》から、お読みください。
=====【初めましての方へ】=====
『日刊こころ』でお届けしている就活記事は、『自分を知る教科書』がベースになっていますので、ぜひお時間あるときに、あわせて読んでみてくださいね。
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5.たった1つのシンプルな方法
あなたが、どうしてもプラスに転換することができないこと、苦手意識が強いことって、何ですか?
私も、以前は、自分に自信が持てずに、その自信のなさから抜け出す術も知らずに、いつも輝いている人たちを見ては、自分とは住む世界の違う、生まれながらに能力の高い人たちなのだと考えていました。
あの頃を振り返ると、自信のなさから抜け出すためには、自分の能力を磨いて、ひたすら不足を埋めるしかない、努力するしかないと思っていたような気がします。そういう方法しか知らなかったからです。
でも、それから、色々と学んできて、ようやくたどり着いた「自信」を持つ方法は、とってもシンプルなものでした。
【自分自身を認めてあげるだけ。】
「自信」を持つためには、自分の短所を無理矢理プラスに変えようとしたり、自分の苦手を必死の努力で克服しようとしたりする必要なんてなかったのです。
それは、確かに有効なこともありますが、本当に努力すべきは、そこではありませんでした。
1つ1つ、自分に足りないと思っている能力、それも、人と比べて自分に欠如していると感じる能力を埋める努力をするより、自分自身への見方を変える。
それが、唯一の方法だったのです。
そう言うのは簡単ですが、今までやったことのない「自分を認める」ことにチャレンジするわけですから、最初は気恥ずかしかったり、波があったりと、そんなことを繰り返しながら、コツコツ少しずつ努力していくことが必要になります。
魔法のように一気に変われるわけではありません。
それは、自分の1つ1つの行動を拾ってあげて、認めてあげる、褒めてあげる。ただ、ひたすらに、そんなことを地道に続けていく作業です。
足りない能力を埋めようとする努力は、能力を高めることや人からの称賛を得るためには、役に立ちますが、これをしたからといって、「自信」が持てるようになるということではありません。
何度も書いていることではありますが、結局のところ、外ではなく、自分の内側に目を向けて、自分を認めてあげることができなければ、どんなに能力だけを高めても「自信」はつきません。
人が外向きの努力ばかりをしてしまうのは、「内側」を見ることは、ときに過去の心の傷と向き合うことになったり、実は満たされていなかった自分を知る苦しさを味わうことにもなり、無意識にその苦しさから逃げているのかもしれません。
決して、自分の能力を高めようという努力が無駄だと言っているわけではありません。
そうした努力によって、実際に、あなたのできることは増えていきますし、人としての幅も広がっていくと思います。
ただ、「自信を持つ」という観点で見れば、そうやって頑張った自分を認めてあげられるか、それこそが大切なのです。
そして、そういう1つ1つの自分を認めてあげる作業により積み上げられていった自信こそが、就活だけでなく、色んなプレッシャーの中でも、あなたを支えてくれる強さそのものとなるのだと思います。
それゆえ、これまで、「自信」を持つ方法をいろんな角度からお伝えしてきたのですが、この『就活のプレッシャーに負けない心をつくる方法』の最後に、もう1つ、その方法をお伝えさせていただこうと思います。
6.変化を選択する勇気
6.1 身を置く「場」を変える
その方法とは、【身を置く「場」を変える】ことです。
まず、もしも、あなたの「ない」に目を向けさせるような言葉ばかりをかけてきたり、あなたの存在を否定したり、そういう人が近くにいる場合、それが嫌だと感じるなら離れましょう。少しでも距離を置く努力をしましょう。
もしも、その相手が尊敬できる人であったり、愛を持ってあなたにそういう厳しい言葉をかけてくれていて、それによって、あなたが自分自身を成長させることができると感じられる関係ならば、踏ん張ってみれば良いと思うのですが、
中には、僻みや妬みや、その人自身の心の問題や課題から、あなたにそういう言葉をかけてくる人もいます。
どんな言葉に触れるのか、どういう人と時間を共にするのか、ということも、自己肯定感を高めたり、自信を持つためには、とても大切になってきます。
ぜひ、あなたの今いる「場」に目を向け、場合によっては、離れるという選択も考えてみてください。
それから、自分に合わない「場」。
私自身の以前の職場での経験を《コチラの記事》に書かせていただいたのですが、自分にないものを持った存在に、人は惹かれるものです。そして、きっとそういう職場に憧れを持つものです。
でも、どんなに皆がキラキラ輝いている場所に身をおけたとしても、あなた自身がどんどん自信を失い、あなたらしい輝きを失ってしまっては、意味がないのではないでしょうか?
「「ない」を認めて、諦める」って、言うのは簡単ですが、実は結構ツライことかもしれません。だって、自分にとってキラキラ輝いて見えるものを目指すことを手放すのですから。
悔しさや痛みだって、伴って当然と言えるかもしれませんし、なかなか手放すことができないかもしれません。
けれども、あなたが、【肩ひじ張らずに、あなたらしく輝くために「場」を変える】、そういう選択肢もあるということだけは、知っておきましょう。
6.2 「方向性」を変える
もし、どうしても「場」を変えたくない、変えることが出来ないという場合でも、「場」を変えることと同じくらい、あなたの魅力を輝かせることができるかもしれない方法があります。
それは、【「方向性」を変える】ことです。
例えば、ある職場の第一線で活躍する「営業」という仕事に憧れを持ち、その先輩に追いつこうとして頑張って、でも、その仕事が苦しくて、できない自分を責めて、どんどん自信を失って・・・
そんなときに、ちょっと周りを見渡してみるのです。
就活でも同じです。ある業界、ある職種を目指していて、どうもうまくいかないとき、なんだか違和感を感じるとき、ちょっと視野を広げてみるのです。
もしかしたら、あなたと先輩は、まったく違うタイプで、あなたには、あなたにあった営業手法というのがあるかもしれません。
例えば、先輩のような圧倒的なヒアリング力・提案力はなくても、あなたは、親身になってお客さまと世間話をするくらい仲良くなることで「この人から買いたい」って思ってもらうことが、得意な人かもしれません。
また、このまま「営業」を目指すことに、何か違和感を感じたとき。もしかしたら、あなたは「営業アシスタント」のような誰かをサポートする仕事で、良さを発揮できたり、幸せを感じられる人かもしれません。
憧れていた先輩のような「営業」を諦めるのは、きっと辛さや寂しさを伴うでしょう。
でも、その変化を選択する勇気が、あなたの自信を育んでくれることも大いにあり得るのです。
6.3 「違和感」を無視しない
現代の就活・採用活動の問題として、よく「ミスマッチ」という言葉が聞かれますが、就活を通して、また、社会に出てからも、あなたの中に「違和感」というものが生まれた時、それは無視せず、向き合ってほしいと思います。
「合わなければ、どんどん転職しちゃえば良い!」なんて、簡単に言うつもりはありませんが、どんなに悩んで選んだ就職先だって、どんなに頑張って勝ち取った内定先だって、後から、なにか「違う」ことに気づくことは、あると思います。
その「違う」という感覚を無視しないことは、あなたを大切にすることに繋がります。
私は、誰にでも、こんな言葉をかけるわけではありません。
一緒にここまで、自分と向き合うことを考えてきた、あなただからこそ、この言葉の意味を分かっていただけると思っていますし、あなた自身を大切にするために、時には周りに少し迷惑をかけてでも、新しい選択肢を選ぶ勇気を持って欲しいなと思うのです。
自分に真摯に向き合える人は、周りの人にも真摯に向き合える人だからです。
そういうあなたが、選んだ道は、きっと、独りよがりで自分勝手な道ではないと信じられるからです。
だから、時には、わがままかもしれないと感じても、【「場」を変える勇気】を出してみてください。
多くの人が、出すことのできない【自分を知る勇気】を出せたあなたなら、きっと大丈夫!
あなたが、よりあなたらしくいられる場所を見つけられるように。
少しずつ自分を知って、少しずつ自信を持って、少しずつ勇気を出して。
そうして、何年かたったとき、あなたが「変わったなぁ」って、笑顔で、悩んでた今を振り返ることができるように、私もそうやって1つ1つ積み重ねながら、これからも記事を書いていきたいと思います。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
この記事の執筆者

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キャリアカウンセリングを学び、国立大学での就職支援、 大手企業での人事教育の仕事を経験。その後、心・精神への興味から、カラーセラピーやヒーリングを学ぶ。
仕事だけでなく、子育てや趣味など「生き方」そのものが「キャリア」であると位置づけ、『より自分らしく、楽しく生きる人』を増やすため活動中。4歳の男の子のママでもある。
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