あなたの知らない「あなた」を知ってみたくないですか?新しい「あなた」を知る方法、知っていますか?

こんにちは。キャリア・セラピストAiです。

【自己分析】ができない人のための『自分を知る教科書』も今日で5回目となりました。

前回の記事の「未来」から自分を知るワークには、取り組んでいただけたでしょうか?

まだ前回までの記事をお読みでない方は、これまでの記事一覧を載せておきますので、ぜひお読みいただいて、ワークにも挑戦してみてくださいね。

 

就活の自己分析や面接、そして今後の社会人生活に活かしていただきたいという意図で、最近、記事にワークを取り入れさせていただいてますが、実は、こういうワークって、知ってはいてもやらない人がほとんどなのです。

ワークに限ったことではないですけど、知らないより知っている方が良いかもしれませんが、結局、差がつくのは「やった」かどうか、です。

 

1つ1つは小さなことかもしれませんが、「知ったことを、実際にやってみる」ことが習慣になれば、そこに、周りとの大きな差が生まれます。

まずは、今日知ったことを、実際にやってみることから始めてみませんか?

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7.「人」から自分を知る

さて、今までの記事では「過去」と「未来」から自分を知る、ということをお伝えしてきましたが、今日は【「人」から自分を知る方法】を考えていきたいと思います。

 

これまでの回でやってきたように、自分で自分を深く掘り下げ、知っていく作業は、他の誰にもできないことですし、就活においても、あなたの人生においても、きっと、とても有意義なものになります。

そうやって一人で自分の世界を見つめることが、あなたの世界を広げてくれるかもしれません。

しかし、同時に、一人っきりで自分に向き合うことは、あなたの世界を狭めてしまう可能性もあるのです。

 

『ジョハリの窓』というものをご存知でしょうか?

心理学などでよく使われる有名な図なので、もしかしたら、どこかで目にしたことがあるかもしれませんね。

この図では、「自分が知っている自分/知らない自分」「他人が知っている自分/知らない自分」がマトリックスで表現されています。

あなたには、あなたの知らない領域が存在していて、つまり、あなたという存在は、あなたが認識している「あなた」だけで成り立っているわけではないのです。

 

自分を完全に理解することは不可能であっても、あなたの知らない領域を知ることで、あなたの認識できる「あなた」の枠を広げることはできます。

その方法の1つが、内省・内観といった、自ら自分自身を見つめること

そして、もう1つが、【「人」から知る】ということです。

 

7.1 人に聞く

「あなた」の知っている「あなた」の枠を広げるために、一番手っ取り早い方法は、人に聞いてみるということです。

 

自分が、どんな人間であるか、ということを質問してみるのです。

とはいっても、なかなか面と向かって、聞きにくかったり、お相手の方も言いにくかったり、ということがあると思います。

今日は、そんなときにオススメな方法を紹介しますね。

 

気軽に、あなたのことを、周りの人に聞く方法。

それは、あなたの「色」を聞いてみる、という方法です。

 

私は、カラーボトルを用いて、色彩心理に基づいたカウンセリングを行う、カラーセラピストでもあるのですが、そのカラーセラピスト仲間が集まったときに、よくやっている遊びに「色カルタ」というものがあります。

 

それぞれ違う色のついたカードが100枚以上あって、色々な活用方法があるのですが、私たちの使い方は、いたってシンプルです。

テーブルの上にそのカードを全部広げて、ある一人に後ろを向いていてもらい、他の人がそれぞれ、その人の印象の色カードを選ぶというものです。

 

終わったら、向き直ってもらって、一人ひとり、どの色のカードを選んだのか、そして、なぜその色を選んだのかを伝えていきます。

カラーセラピストですから、もちろん、色の意味などの前提知識もあるわけですが、知識とか関係なく、インスピレーションで選びます。

だから、誰にでもできますし、実際にお子さんも参加したりしています。

 

カードがなくても大丈夫です。あなたのイメージが何色か、聞いてみてください。

ここで一番大事なのは、どの色を選んだかとか、その色の意味よりも、その人が、「なぜ、その色を選んだのか?」という部分です。

ですから、ぜひ、理由もあわせて、答えてもらってくださいね。

 

面と向かって聞くのが苦手な人は、SNSを利用するのも良いのではないかと思います。

私も、facebookで、友人に問いかけてみたことがありますが、コメントに書き込んでもらった色や理由は、それぞれに違っていて興味深かったです。

 

自分のことを周りに聞くのって、恥ずかしかったり、聞きづらかったりすると思いますので、今回は「色」を例としてご紹介しましたが、例えば「動物」でもいいですし、何かに例えてもらったり、SNSを活用したり、あなたが、より気軽に聞ける方法を試してみてください。

 

思ってもいなかったような、新しい「あなた」を自覚するきっかけになるかもしれません。

 

7.2 周りに集まる人から知る

「人」から知るということは、なにも、人に聞くということだけでは、ありません。

 

「類は友を呼ぶ」

この言葉は、あまりにも有名ですが、自分を知るためにも、とても大切な言葉だなと思います。

周りの人は、あなたの今を表す指標になります。

 

例えば、あなたが、自分の周りには優しい人ばかりだなと感じるとき、自覚があるかは分かりませんが、あなたも「優しい人」である可能性が高いと思いますし、

周りにイライラしている人ばかりだと感じたり、ネガティブな人ばかりだと感じたときは、あなたも今、そういう要素が強くでているかもしれません。

ネガティブが悪いということではないですし、付き合う人が時の流れとともに変わっていくように、これが永久的に続くということでもありません。

 

ただ、ある波長を持つ人のところに、同じような波長の人が集まるというのは、よく言われることで、例え自覚はなくても、「今のあなた」には、そういう傾向があるという風に考えるのが自然だと思います。

 

磁石のように対局であるからこそ、居心地が良かったり、引き合うこともあると思いますが、長所と短所が表裏一体であるように、このような関係もまた、同じような波長であったり、反対であるように見えて、実は根っこには、同じような心理や特徴があったりします。

 

ですから、一人ひとりというよりは、あなたの周りに集まっている人たちの傾向を大きく捉えた時、自覚していてもしていなくても、あなたにもそういう要素がある。

そういう視点で、あなたを認識してみると、普段見えている「あなた」とは、違った一面が見えてくるかもしれません。

 

もし、それが、否定したいような一面だったとしても、とりあえず、一旦受け容れて、「自分にそういう面がないだろうか?」という意識で、もう一度自分と向き合ってみてください。

 

7.3 苦手な人、イライラする人から知る

あなたには、嫌いな人(もしくは、苦手なタイプ)がいますか?

大抵の人は、いるのではないかと思うのですが。

 

では、続きを読み進める前に、ぜひ、このワークに挑戦してみてください。

あなたが嫌いな人、苦手な人、許せない人、あなたをイライラさせる人は、どんなタイプの人ですか?

思いつくだけ、書き出してみましょう。

 

 

書き出せたでしょうか?

このワークで書き出していただいた、あなたが嫌いな人というのは、普段、あなたにとってストレスとなる存在でしかないかもしれませんね。

でも、見方を変えれば、この人たちは、「自分を知る」大きなヒントを与えてくれているのです。

 

あなたが嫌いな人、苦手な人、許せない人は、裏を返せば「あなたが自分に許せていない価値観」を教えてくれます。

 

例えば、時間を守らなければいけないという価値観を強く持っている人は、相手にもそうですが、自分にも「時間に遅れること」を許せていません。

「時間を守ることが、世間一般に正しいことである」そういう認識はさておき、

 

自分が許せていないことを、相手は許せている。

という事実があって、実は、その事実が、あなたをイライラさせているのです。

 

お金持ちが嫌いという人は、別に、お金持ちであることは、悪いことではないと思いつつも、

例えば「贅沢をする」ことを自分に許せていないのではないでしょうか?

それが故に、そういう生活をしている人に腹が立ったりします。

 

自分が自分に許せていなかったり、我慢していること、(無意識的にであっても)頑張って守る努力をしていることを、相手がいとも簡単にやってしまうとき、

そこにあなたの心は反応し、イライラしてしまったり、嫌いになってしまったりするのです。

 

そして、イライラする人には、あなたのもう1つの側面を反映している可能性があります。

それは、「あなたの強み」です。

強みというのは、他の人にとっては、そう簡単にはできないけれども、あなたにとっては、意識しないくらい、いとも簡単にできてしまうことです。

 

あなたが誰かに対して、

「なんでこんな簡単なこともできないんだ!」
「なんでこんな簡単なことも分からないんだ!」
「普通、これくらいできるでしょう!?」

という形でイライラするとき、そのイライラは、「あなたの強み」を反映している可能性があります。

 

強みというのは、普段、あまりにも簡単にできてしまっているために、自分では気づかないことも多いのです。

その強みを、あなたがイライラする人は、教えてくれます。

 

もし、そこから、あなたの強みを発見することができたら、

前回までのワークでやってきたような、好きとか楽しい、という概念は別として、「強み」を仕事選びに活かすという選択もあります。

 

強みというのは、そんなに頑張らなくても、人より簡単にできてしまうことですから、その点においては、結果も人より出しやすくなると考えられます。(成果に直接的に結びつきにくい強みもありますが。)

 

今まで「~したい」という気持ちを優先して考えてきた業種、職種に、「強み」という概念をかけあわせて選択することができたら、楽しいとか嬉しいだけでなく、より効率的に仕事ができる可能性が加わります。

あなたがそれを就活に活かすかどうかは別として、これを機にぜひ、あなたの「強み」にも目を向けていただき、選択に迷ったときの1つの指標にしてみてください。

 


さて、これまで5回にわたって、自分を知ることの大切さと、自分を知る方法について書かせていただきましたが、いかがだったでしょうか?

自分を知ることに終わりはありませんが、この5回で、「自分を知る」ということの基礎となる部分はお伝えできたかなと思いますので、ここで一旦『自分を知る教科書』シリーズは終了させていただきます。

とはいえ、引き続き、就活を頑張るあなたの力になれるような記事を書いていきたいと思っていますし、また折を見て、補足的に「自分を知る」ことについても書いていくつもりですので、これからも、お付き合いいただけると嬉しいです。

 

今日も最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

この記事の執筆者

キャリア・セラピスト Ai
キャリア・セラピスト Ai
キャリアカウンセリングを学び、国立大学での就職支援、 大手企業での人事教育の仕事を経験。その後、心・精神への興味から、カラーセラピーやヒーリングを学ぶ。
仕事だけでなく、子育てや趣味など「生き方」そのものが「キャリア」であると位置づけ、『より自分らしく、楽しく生きる人』を増やすため活動中。4歳の男の子のママでもある。