あなたが思う「優しさ」とはなんですか?

こんにちは、佐藤小雪です。

私は幼少の頃から、大人を客観視して生きてきました。それは主に両親に対してですが、両親にそうしてきたように、周りの大人たちに対しても顔色を伺いながら、相手の心を自分なりに感じながら、「あの人は今笑っているけど、本当は嫌な思いをしているな」とか、「この人はあの人のために、あえて嘘をついているんだな」とか、そのような感じで、相手のその時の雰囲気をなんとなく感じ取り、私のその予想が当たっているのかは別として、私は頭の中でそんな風に相手を分析しながら過ごしていたのですが、そうしていくうちに、子供なりに、だんだんと大人たちの理不尽さや、的を得ているようで得ていないような、そんな言葉に違和感を感じるようになっておりました。

 

大人は、「子ども達のため」と当たり前のように言けれど、それは問いを深めれば、結局は自分達の為、あるいは自分たちの価値観を押し付けているだけ、ということに気づいていないことが多いのです。

 

私は幼少の頃から、無意識にそんな事をインプットしてきまして、それとは別で、ここ数年でクライアントさんや、クライアントさんのご両親とお話をさせて頂き、クライアントさんはもちろん、クライアントさんのご両親も、大人になる過程で周りの大人の影響を大きく受けてきたんだな、という事を実感しましたし、そして何より、私が今現在リアルタイムで両親と向き合うようになった事、そして「こころ」を深めるべく勉強している事が重なり、親子関係について「育てられた子ども目線」でお話をさせて頂きいたな、と思うようになりました。

 

 

以前読んでいた本にこんな事が書いてありました。

 

「私たちがこの世に生まれてきたことに対して、すべての人に共通する意味があるのなら”それは愛を学ぶことです”

 

完璧な育児や完璧な愛情表現というのはそもそも存在しないと思いますが、もしもこの言葉が本当なら、完璧な子育てなど存在しなくて良いし、子供が親に求める完璧な愛情表現は必要ないのかもしれない。私たちは、その不足している愛を学ぶために生まれてきたのだから。

 

だけど、この言葉がたとえ真実であったとしても、私たちは現実社会で地に足をつけて生きているわけです。愛を学ぶために生まれてきたのだとしても、だからと言ってその事実を真正面から受け止められる人などそうそういません。こんなことを言っている私も、未だに受け入れたくない事実も多いと思います。(意識では受け入れたいと思っていても、無意識の私はそうは思っていないかもしれませんので。苦笑)

 

そして、完璧な子育てや愛情表現が存在しないように、完璧な人など誰一人としていないので、大人たちを攻めたいわけではありません(一応わたしも大人ですし)。むしろ、わたしの中での正しさというのも、わたしが持っている価値観にすぎませんのでね。瞑想のお話をさせて頂いた時にもお伝えしましたが、正しい1つの答えというのは存在しないと思いますし。

 

ただそれでも「少しでも良いから親子関係について考えたい」「自分の中にある何かを見つけたい」と思っている方がいらっしゃるかもしれませんので、私の経験を踏まえて親子関係に関するお話をさせて頂けたらなと思っております^^

 

(いつもの事ですが)なんだか前置きが長くなってしまいましたね…^^;

 

という事で今回は、「優しさとは何か」についてです。

 

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◯「優しい子に育って欲しい」と願う、落とし穴

 

「優しい子に育って欲しい」という想いは、ほとんどの親御さんに共通した想いなのではないかなと思います^^
私自身は、結婚もしていなければ子どももいませんが、30代に突入したという事もあり、「子どもを持つ」ということに対して、母性や感性だけはなんとなく育ってきておりまして(笑)、もしも私が子どもを育てる機会があったとしたらどんな子育てをするのかな〜なんて想像したりする事もあるのですが、きっと私も子育てをする機会に恵まれたとしたら、自分の子どもには「優しい子に育って欲しいな〜」なんて思うと思います^^

 

じゃあ、その「優しい子」に育ってもらうためには、一体どんな子育てをしたら良いのか。

 

それは、あなたの中にある「あなたが思う優しさ」をお子さんに教えるのではなくて、お子さんの中にある「お子さんの優しさを見つけてあげること」なんじゃないかなって思うのです。

 

お父さんやお母さんが定義する優しさを、お子さんにも求めるということは、それはお子さんの個性よりも、自分たちの価値観を押し付けることを優先している、ということになります。「自分たちの思うような子供に育って欲しい」という気持ちは、たとえそれを言葉にしていなくても、お子さんには無意識にその想いを吸収してしまうのです。

 

小さなお子さんにとって、家庭は社会です。お子さんにとってご両親は絶対的な存在ですし、ご両親がいないと生きていけないですよね。そして少しずつ承認欲求が芽生えてくるので、なるべくお父さんとお母さんの理想に近づこうとしますし、小さなお子さんはとても真っ白で素直ですので、ほぼ無条件で大人の言うことを信用するでしょう。

 

私も物心つく前から12歳ころまでに、叔母に「デブ〜」とからかわれ続けた結果、それが私のセルフイメージとなってしまい、今でもそのことと向き合っている状況です。確かに小さい頃の写真を見ると、ほっぺたが落ちそうで丸々とした顔をしていますが、別に太っていたわけではないんです。だけど私には、「私はデブ」というセフルイメージが、おそらく3歳頃から出来上がってしまいました。そして10歳の頃に初めてダイエットして、20代半ばには摂食障害になっていました。(とはいえ、ダイエットはキッカケであり、摂食障害の原因は別のところにあります)

 

一緒に住んでいない叔母からの言葉をこんな風に吸収してしまうということは、親からの言葉だと尚更ですよね。それぐらい子どもは真っ白で、大人の言葉を丸っと吸収してしまうんです。幼少期の私のように、たとえ太っていなくたって「デブ〜」と言われ続ければ、「私はデブ」って思い込めちゃいますし、その言葉は、大人になっても影響を受け続けるのです。(もちろん向き合えば解消されますよ)

 

なので、親御さんの思うような理想のお子さんを表面的に創り上げるのは実は簡単です。「これが優しさなんだよ」と小さい頃から何度も繰り返し伝えれば、大きくなってもそれを優しさと信じているでしょう。(反面教師になってしまう場合もありますし色々なケースがありますが、今日はひとまずそのことは置いておきます)

 

だけど、それって表面的なことなんですよね。

 

「優しさとは〇〇です」と伝えることで、お子さんはおそらくその優しさを信じ、自分もその優しさを持とうとするでしょう。だけど、そうなることで満足しているのは誰なのかというと、親御さんなのですよね。親の価値観を身にまとった自分の子供を見て「あ〜優しい子に育ってくれたな」なんて満足していて、そしてお子さんも、そうなることで親御さんからの承認を得られるのでその時は満足してしまうけど、それは、お子さんの持つ本来の優しさではないですよね。親御さんのコントロール元にある、親御さんの理想のお子さんなのです。これに気付かないと、この連鎖は繰り返されます。

 

そうなると、本来お子さんの中にあった「優しさ」が表面に出ることはなく、もしくは出ていたとしても、自分では気づけなくなる場合がありますし、親御さんの信じる優しさと、本来の自分が持って生まれた優しさが正反対のものだったとしたら、本来持って生まれてきた自分の中にある優しさを、自分の短所として受け止めてしまう場合もあるということです。なんだかそれって、とても悲しいですよね。

 

そして場合によっては、そのズレが原因で、生きづらさを感じてしまう事もあるかもしれません。

 

◯あなたの中にある「優しさ」を考えてみましょう

 

先ほどのお話で、いかに子どもは親の影響を受けているのかはわかって頂けたと思いますが、ということは、あなたの中にある「優しさの定義」も、ご両親やその他の大人からの影響を受けている場合いがあるということなのです。

 

両親からの承認を得るために創り上げた優しさかもしれない。
両親に教えてもらった優しさかもしれない。

 

小さい頃、「我慢しなさい」と言われ続けて我慢強くなったとします。そして我慢するたびに「あなたは優しい子ね」と母に言われるようになったとしたら、その子の中では「我慢=優しい」という思いが根付いてしまい、我慢をして優しい子でいれば、母の承認を得られる、という価値観が出来上がります。そうなると場合によっては、社会に出ても我慢をし続けてしまうケースもあります。人のために身を削り、それを自分の優しさだと信じ、自分を大切にするよりも、相手を大切にして、自分の気持ちを押し殺していくのです。

 

誰かの承認を得るための優しさを持ち続けると、その優しさは苦しさになってしまいます。「どうしてここまでしているのに、あの人は感謝してくれないんだろう」「私ばっかり嫌なことを引き受けている」とか、こんな想いに繋がってきたりして、こうなると、息苦しくなってきますよね。

 

とはいえ、そんなことをいちいち意識していたら、お子さんを褒めることさえも戸惑ってしまいますよね^^;
親がどれだけ意識したとしても、お互いの思いが完全に交わることは無いと思いますし、息苦しさを持つ要因はそれ以外にもたくさんありますので、「これだけを徹底していれば大丈夫」ということはありません。

 

だけど、何かできる事はないかな〜と考えた時にできる事といえば、先ほどもお話し多様に「優しさを教える事」ではなくて「優しさを見つけてあげる事」をしてみてくださいね。そして、あなたが信じている優しさを、当然のようにお子さんに植え付けないで、お子さんの事をひとりの人としてみてあげて下さい。あなたが当然だと思っていることですら、「当然だという思い込み」という場合がありますのでね。

 

そしてもう1つは、自分の中にある優しさを考え直すことです。あなたの中になる優しさは、親から自動的にあなたの中に流れてきた優しさなのかもしれませんし、誰かの承認を得るために創り出した優しさかもしれませんのでね。

 

 

◯私らしさを見つけたい

 

これまでの話はどちらかというと、親御さんに向けてのお話のようになってしまいましたが、親の影響を受けてしまって生き辛い方も多いと思いますので、そんな話もさせて頂きますね。

 

これまでの話を踏まえて「自分らしさを見つけたい」と思った方は何をしたら良いのかというと、まずは親と自分を分離して考える事です。これは、子育てをしている立場で悩んでいる方、育てられた立場から悩んでいる方、全ての人に言える事だと思います。

 

例えば、子育てをしている方でしたら、まずは、最初の方でお伝えしたように、お子さんと自分を分離すること。そして、自分と親も分離するのです。親は親、自分は自分、子どもは子ども、というふうに。よく、親の親から負の連鎖が続いているという事があると思いますが、それは、しっかりと分離できていないからです。(分離の話はまた今度)

 

自分を見直せば、子供との接し方も変わるでしょうし、自分を見直せば、親との関わり方も見えてきますし、何より、自分が見えてきます。

 

じゃあ具体的に何をしたら良いのかというと、こちらのサイトの私以外の執筆者の方が実践している事でもありますが、まずは書き出すこと。とにかく自分に関する事を書き出し、自分の視点で考えてみてください。

 

そして書き出した事の全てを見て考えてみて下さい。それは表面的な自分なのか。それとも内側の自分なのか。あるいは、親をコピーした自分なのか。きっと、何かが見えてきます^^

 

正しい答えはありませんので、あなたの視点で、あなた自身で考えてみて下さいね^^

 

◯まとめ

 

ここまで読んで頂けると何となく理解して頂けたと思いますが、まずは親と自分を分離する視点を持つことが大切です。完全に分離できなくても良いので、「分離して考えてみよう」という気持ちを持って見てください。そうすれば、お子さんがいらっしゃる方でしたら、お子さんと自分を分離する視点も生まれますし、お子さんがいない方でも、自分自身が楽になってきます^^ そうして、親からの影響が大きい思い込みが見えてきたら、それを手放す勇気を持ちましょう。そうやって少しずつ進んでいけば、あなたなりの何かが見えてくると思います。

 

それでは、今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました^^

この記事の執筆者

佐藤小雪
佐藤小雪
10歳でダイエットを始め、気がつくとダイエットに依存し、20代半ばで摂食障害を発症、29歳で完治。摂食障害克服後、「私は生き辛かったんだ」と本当の意味で気づき、受け入れ、向き合う。
現在は瞑想をライフワークとし、こころについて学び続けております。
摂食障害、親子関係など、様々な経験から”こころ”についてお話しさせて頂きたいと思っております。
あなたの”こころ”に小さな光を灯す事が出来ましたらとても嬉しいです。