あなたの心の中に封じこめている想いを、さらに解き放ってみませんか?もしかしたら、その解放が、あなたの痒みや炎症を軽減させてくれるかもしれません。

こんにちは。キャリア・セラピストAiです。

前回の記事では、アトピーとの生活の中で感じた悲しみや辛さの癒し方について、お伝えさせていただきました。

少しは、あなたの心を癒すことができたでしょうか?

 

今日は、引き続き「アトピーと心のケア」ということで、「アトピーの炎症とつながりが深いと言われる感情」について、考察していきたいと思います。

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1.アトピーの炎症とつながりの深い感情とは?

 

アトピーの炎症とつながりの深い感情、それはなんだと思いますか?

 

私が、自分の心と向き合うということを、続けてきた中で、最もアトピーに関連が強いのではないかと感じた感情は、「怒り」でした。

 

アトピーで痒くなるときって、ものすごく「熱」を感じませんか?

その逆に、お風呂の後や、眠くなったときなど、身体が温まり「熱」を持つと、痒みが増すこともありますよね。

東洋医学でも、アトピーは、身体にこもった「熱」が原因であるということが言われています。

 

そして、「怒り」という感情は、熱を生むエネルギーを持っているようです。

よくイラストでも炎と共に表現されますよね。炎症にも「炎」という字が使われています。

その「熱」の原因ともなる「怒り」を外に出さず、押し殺してしまっていたことが、私の場合は、アトピー再発の1つの大きな要因だったようです。

 

封じこめていた「怒り」の熱が、抑えきれなくなって、肌から噴出してしまった、そう言っても過言ではないのかもしれません。

実際に、私は、「怒り」を意図的に解き放ったあと、アトピーの痒みが劇的に改善するという経験をしました。

 

2.我慢上手になっていませんか?

 

アトピーの人って、我慢慣れしている人が多いのではないかと思います。

あなたは、どうでしょうか?

 

なんとか、この痒さを我慢したい。傷の痛みを我慢して動く。大好きだけど、甘いものやお肉やお酒を我慢する。

もう慣れてしまって、気にかけることもないかもしれません。

 

でも、こうして考えてみると、日々、結構な我慢を、自分に強いていませんか?

 

だから、知らないうちに、我慢上手になってしまっていたりするんですよね。

 

我慢上手のあなたは、誰かに対して、イライラしたり、怒りを感じても、(全然良くないのに、)「いいよ」「大丈夫」って言ってしまったり。笑顔を作ってしまったり。

こういうことが、さらっとできてしまうかもしれません。

 

それは、嫌われたくないとか、そんな想いからのものというよりは、習慣として身についてしまっている部分も大きいのではないでしょうか。

 

でも、その笑顔の下に押し込められた「イライラ」や「怒り」は、どうなるのでしょう?

 

時間が解決してくれるところも、あるかもしれません。そして完全に、なくなってくれればいいのですが、前回の辛さと一緒で、その一部は、心に蓄積されていきます。

溜めて、溜めて、溜めて・・・溜めきれなくなって、その感情が、ささいなことで、一気に爆発してしまった経験はありませんか?

 

まだ、そうやって、何かのタイミングで放出できているうちはいいのですが、

問題は、なかなか放出できない場合です。

そのときは、意識的に解放してあげるしかありません。

 

では、どうやって、溜め込んだ「怒り」を解放していけば良いのでしょうか?

 

3.「怒り」を解き放つ方法

 

「怒り」を解放していく上で、まず大切なことは、その「怒り」に気づくことです。

これは、前回お話した、辛さのときと一緒なのですが、その「怒り」を封じ込めてしまった、その瞬間を思い出し、意識の中で、その頃に戻って、その存在に気づいてあげる、認めてあげることです。

 

それから、意図的に「解放する」「外に出す」という行動をとっていきます。

では、その行動には、どんなものがあるのでしょうか?

ここでは、3つの方法をご紹介させていだきます。

 


① 言葉にして出す

人に面と向かって怒りを表現するのが、苦手な方も多いと思います。

ですので、一人のときに、「怒り」を声にして出してみてください。私は、最初、この方法を使って、蓄積された怒りを解き放っていきました。

もし誰かに見られたら、完全に怪しい人ですけど。それが一番手っ取り早いなと思ったので。

紙に書き出すという方も、いらっしゃいました。

どちらも、言葉という表現を使って外へ出していく方法です。

 

② 別のエネルギーにかえて出す

例えば、力に変えて、殴る蹴る(対人ではなく、怪我をしないモノ・壊れないモノを選んでくださいね)

全力で走るとか、泳ぐこと、バッティングなど身体を使うことや、中には、大声で歌うことで発散できる方もいらっしゃると思います。

動きに変えて、出す方法です。

 

③ 呼吸として吐き出す

身体の力を抜いて、口から、細く長~く息を吐いていく方法です。(吸うときは鼻から)

これが、一番穏やかかもしれませんね。

私は、腹式呼吸とかが苦手なタイプなのですが、そんな難しいことは考えず、ただ、その感情が、一緒に放出されているようなイメージをしながら、息を吐いています。

この方法は、「怒り」に限らず、モヤモヤしたときなどにも効果的です。


 

これらの行動を、日常的に、ただやるだけでも、スッキリするのではないかと思います。

ただ、アトピーの症状を軽減していくことを目的として考えると、過去に戻って、あなたの痒みの元になっている「熱」の原因である「怒り」を特定してから、それを吐き出すつもりでやってみる、ということをオススメします。

 

これらの方法を、より効果的に行うために、ぜひ、吐き出したいものを「意図」してから行ってみてください。

 

4.「怒り」とは・・・

 

怒ることって、なんだか、自分の未熟な部分を見てしまうような、そんな大人げない感じがして、なかなか、できなかったりしませんか?

そう感じるからこそ、見なかったことにしてしまったり、なかったことにして封じ込めてしまうことが、あるのではないでしょうか。

 

でも、「怒り」に限らず、感情自体には、元々、善も悪もないのです。

ネガティブに捉えられがちな「怒り」や「悲しみ」も、「嬉しい」や「楽しい」と同じ、心の反応の1つにすぎません。

だから、「怒り」を感じてしまった自分を恥じることもなければ、卑下することもないし、必要であれば、外に出してあげれば良い、それだけなのです。

 

「怒り」は、心を強く揺さぶることによって、それを生じさせた誰かの態度や言葉から、

「あなたが何を良しとして、何を許せないのか」という、あなたが強く持つ価値観を教えてくれる、そんな1つのサインにすぎないのです。

(ただ、その価値観は、あなた自身のものかもしれないし、もしかしたら、周りの大人や社会によって、植え付けられた価値観で、今のあなたには、必要のないものである可能性もあります。ここらへんの話は、またいつかできたら良いなと思います)

 

だから、かっこ悪いとか、大人げないとか思わずに、外に出せば良い。

せめて、一人でいるときくらい、それを許せるあなたになることができたら、今よりも、もっと心軽く、痒みも少なく生きられるようになるんじゃないでしょうか。

 

今日お伝えした方法で、少しずつ、あなたの中に溜め込んでしまっている「怒り」を、肌以外のところから、外に出していきませんか?

今日も最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

 

次回は、アドラー心理学の観点から、「アトピーと心」について考察していきたいと思います。

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この記事の執筆者

キャリア・セラピスト Ai
キャリア・セラピスト Ai
キャリアカウンセリングを学び、国立大学での就職支援、 大手企業での人事教育の仕事を経験。その後、心・精神への興味から、カラーセラピーやヒーリングを学ぶ。
仕事だけでなく、子育てや趣味など「生き方」そのものが「キャリア」であると位置づけ、『より自分らしく、楽しく生きる人』を増やすため活動中。4歳の男の子のママでもある。